評価制度

評価制度(その1)

 社長に就任して「給料を貰う側」から「給料を渡す側」になり、様々な感覚の変化がありました。その一つが「平等と公平」の違いを明確にしたいと考えるようになったことです。一般的に「平等と公平」は同じような意味にとられがちですが、この差を具現化することも経営者にとって重要な仕事の一つだと考えています。

さて、皆さんへ一つお尋ねします。

給料は「平等と公平」・・・、どちらの観点で評価される方が嬉しいでしょうか?この疑問へ取り組むにあたり、自社の給料体系をどの様に構築すべきか・・・、私なりに「平等と公平」を具現化していくチャレンジになります。

私が社長に就任した頃、当社の給料は「社長の感覚」で評価されていました。何でもかんでも社長の感覚で片付けてしまっていては、組織は社長のイエスマンになり、思考停止に陥ります。これでは急速に変化を続ける経済環境の中で戦うことはできません。 そこで、先ずは直ぐに改善できる対策として、1995年に【年齢給】の導入を採用しました。全人類が「平等」に与えられる年齢を物差しとすることで、社員の納得を担保することにしました。

数年間は【年齢給】での運営を行っていましたが、企業の目的である組織の成長に対しては、満足のいく成果を得ることができませんでした。やはり「平等」という環境下では、熾烈な経済の中で戦うことは難しいとの結論に達したのです。          それを踏まえて、給料体系は「平等」ではなく「公平」であることが企業にとって正しい選択だとの答えに辿り着いたのです。    では、どの様に「公平」な給料体系と組織の成長を具現化していくのか?・・・・2000年の春から私のチャレンジがスタートしたのです。