企業の力

 「世界の中での日本の力が弱くなっている」との報道を目にする機会が増えました。
国債の格付け、円安、GDP、人口減少、少子高齢化・・・、様々な視点からもそれを裏付ける事実が理解できます。
 コロナ禍の規制が収束した以降は海外へ行く機会も増え、異国の活気を肌で感じる機会も増えるにつれ、それに乗り遅れている日本の未来に大きな不安を抱いています。ほとんどの日本人がこれからも今と変わらない環境の中で生活ができるものと信じているのでしょうが、それは想像力の欠如によるフィクションなのだと気付いて頂きたい。私は、日本の未来はそれほど明るいものでは無いと認識しています。

 国力低下の原因の一つとして、企業力の衰退が考えられます。
働き方改革、定年退職年齢、育休、インボイスなど経営に直結する規制。
何かにつけて○○ハラスメントと括り、行動まで矮小化させる風潮。
やり甲斐や責任よりも、休日を優先する意識。
・・・これら全てを否定するつもりはありませんが、急激な社会変化が仕事の本質とはかけ離れた捉え方をされているように思え、
無理な行動変容が企業の力を急激に削いでいるようにも感じられます。

 この様な変革の時代だからこそ、経営者には資質や先見性が問われているように感じています。経営者は自前の企業だけでなく、日本の未来に対する責任も負っているのだという認識をしっかりと持ち、次々に投げかけられるミッションに真摯に向き合い、未来へ誇れる企業づくりに邁進していかなければなりません。それが経営者の責任であり誇りであると信じています。

 こらからも、社員の幸せ、日本の未来、社会への責任・・・、大変な使命を頂いていることに感謝をして、企業経営をエンジョイしていきたいと考えています。