企業価値を考える
経営に携わる者は、常に自社の「価値」について考えを迷走させます。
建築業界においては、材料と施工をセットにして提供をする慣わしがあり、各社において価格が大きく異なる傾向があります。材料は市場価格の枠の中で、ある程度の誤差に留まりますが、施工に伴うデザインや設計・オペレーションは各社の価格設定に任せられており、ここに差額が生まれるということです。もっと言えば、広告宣伝費や福利厚生などによっても差額が生じます。
さて、自社で価格を決める事が出来るのに、安売りの果てに責務超過、更に倒産なんて企業が後を絶たないのは世の常でありますが、根本的な原因は経営者が「価値」のあり方を理解していないところにあるように感じます。
冒頭でのことのように材料だけでは市場価格と市場原理により大きな利益を出すことはできません。利益は施工力・加工力・提案力・オペレーション機能など、各社によって異なる「価値」によってそれぞれに見合った金額が付与されると考えています。
企業により提供可能な「価値」が異なることは、買い手が選択する上で非常に重要なポイントとなります。
A 安価・低サービス
B 安価・高サービス
C 高価・低サービス
D 高価・高サービス
価格と価値の組合せは以上の4つに分類できますが、現実的にBとCは市場原理に反しているので、AかDの真逆の2択になると思います。
現在の消費者の意識がAとDのどちらを好むのか?
企業の永続的な価値の提供を目指すにはどちらが正解なのか?
自社の「価値」の中身に応じて、どちらに進むのかを経営者は模索をしているのです。
当グループでは自社加工・自社施工・自社設計・社員の資格取得・福利厚生の充実などを社員育成に注力しており、その先にお客様へ本物の「価値」を提供できると考えております。
2024年も当グループ(沼田アルミ、ファン・ライフカンパニー、住間計画)では、企業価値の向上へ改革を進めていきます。