AIと経営

AIと経営

AIが発展するスピードは、私たちの想像をはるかに超えています。                          数年前からAIに代わられる職種リスト・・みたいなものが報道されていましたが、その現実が既に表れていることに大きな期待と共に危機感を覚えます。                                            建築業界においても、オペレーション業務に限らず、工場や現場においても人からAIに代わられた作業も多々あり、今後も投資が加速していくことでしょう。

並行して「人」不足の報道も多く聞こえてきます。                                少子高齢化社会の真っ只中にいることや、まだまだ人力を必要する作業が世の中には沢山あることが要因ですが、実は「人材」不足と呼ぶことが正確なのかもしれません。定年退職された方や女性の活用などの必要性が叫ばれていますが、それに対する構造改革を進めている企業がどれ程あるのでしょうか?                                現在の日本の社会構造を踏まえて、働き手の適正に合わせた事業や仕組みを企業の中に創造して、「人材」を育成しようとする経営者がどれ程いるのか・・・強い疑問と危機感を感じています。

私は「経営」という職種自体も、近いうちにAIに代わられるだろうと感じています。                  むしろ無能な経営者ならばAIが代行した方が世の為かもしれないとさえ思っています。                「経営」とは様々な判断を求められる職種ですが、経営者の経験と直感という全く根拠の無い判断基準が採用され、それによる大きな損失や不幸な人を生み出していることに怒りさえ感じています。経営AIが開発されれば、いままでの業績とリアルタイムの情報を入力すれば最善の回答を得られるようになるかもしれません。今後の経営者に求める最も重要な条件は「AIを有効に活用できる人材」と言うことになるかも・・・です。

「経営」のAI化はそれほど遠くない未来に必ず現実するでしょう。それを踏まえて、今やるべき最善の準備を進めます。経営を量的に分析する力、デジタルなデータの蓄積、そのデータを基準にAIとのマッチングを模索していく・・・。AIを活用できる「人材」の育成と組織の構造改革が今経営者に求められている大きな仕事かもしれません。